社員レポート


遠藤

「冬季アジア大会」

 商売において2月と8月は閑古鳥が鳴くというイメージがあるようですが、札幌の場合はどちらも冬本番、夏本番の観光シーズンとなっています。
観光目的ばかりではなく、賃貸の短期契約の傾向をみると、最近では通年レベルで利用数増加が見られます。中でもビジネス関連や求職といった地方都市ならではの需要や、市内近郊からの都心回帰ニーズが根強いところです。

 札幌雪まつりが終わっても、外国人を中心とした観光目的の客足は止まるどころか、逆にツアー代金やホテル利用料が安くなってきたところで、また盛り返すという現象が見られました。
また、受験シーズンへ突入したことと、冬期アジア大会というビッグイベントが重なり、ホテルや交通機関の稼働率も総じてアップしていたということです。

 冬季アジア大会に関しては、式典に天皇陛下の名代で皇太子殿下がお出ましになるということで、宿泊されるホテルをはじめ当社周辺の公道でも厳戒態勢でお出迎えというシーンが見られました。

 このイベントを成功させることが、次の冬季オリンピック開催候補地としてアピールする絶好の機会でもあるので、札幌市としても力が入っていたのがわかりました。
市内の道路は今シーズンの大雪で、見通しが悪い個所が多くあったにもかかわらず、幹線道路の除排雪が深夜に急ピッチで行われ、多額の予算を使ったことがうかがえます。

 新聞発表による皇太子殿下のお言葉には「寒い中温かく出迎えてくれた」と、札幌市民に対するねぎらいのお気持ちを寄せられていたことが、今大会の成功とともに心に刻まれました。

 厳寒の地でこのような都市生活を営み、国際的なイベントを開催させることができる街が、世界中さがしてもそうたくさんあるとは思えません。

 札幌は2月も8月もオンシーズンということです。