社員レポート


遠藤

ニュートラルポジション(2/8)

 消費税増税まであと2ケ月。新聞などでは小売業の活況ぶりが報道されています。駆け込み需要でもなんでも人の動きが良くなることは、われわれ不動産業界にも波及効果をもたらすことになるので大歓迎といえます。

 賃貸状況はというと、法人関係の短期賃貸借契約および再契約が多く、普通契約については3月末退去予定者からの連絡、市内賃貸業者からの空室物件問い合わせと申込みが増えてきました。

 連日多くの電話応対をしていると、自分のポジションをどう置いたらいいのかわからなくなってしまう場面もあります。

 顔の見えない電話の相手は実に様々で、入居者であったり、オーナーだったり、性別も年齢もなにもかも同じ人はいないわけで、ただ一致しているのは、当社に用件があって電話をかけてきているということだけです。

 困った状況にある入居者にはつい感情移入してしまいがちです。
 しかし、先日ふと気づいたのが「自分がいくら力を込めても、費用負担できるわけでもないし、善良な仲介役に徹するべき」ということです。

 ギアをトップに入れて暴走するよりも、常にニュートラルポジションを確認しながら人と人の間に立たなくてはならない。それは暴走よりもずっと難しく、地道な努力がいる鍛錬の世界なのですが。

 当社に応募してくる方の履歴書の中に「普通運転免許AT限定」というのを時々目にすることがあります。

 マニュアルシフトを知らない人に、前述のギアがどこにも入っていない状態をうまく説明できるかどうか?ちょっと悩んでしまう今日このごろです。