社員レポート


営業部 草野 裕樹

4月レポート

 毎年春先はいろいろなお客様がお部屋探しを行う。その年ごとに変わる動向、その時々によって違う趣味趣向、社会情勢によってその流れは変動するが、我々不動産業者が行うことは変わらない。お客様が「望むもの」や「希望するもの」を可能な限り要望に近づけてお客様へ提供をする。たったそれだけのことである。それさえこなしていけばお客様からお喜びの言葉を頂戴できるのである。
 しかしことはそんなにうまくは運ばない。人それぞれの希望や要望は差異があり、どれこれもが実現可能なわけではない。あくまで希望や要望を出すのはどこまでであっても自由なのである。それが適う、適わないは別として、要望を出すことや希望を述べることは可能なのである。我々不動産を仕事とし、行として営業するものがそれに適合するものを見つけられるか、もしくは出来ないことであればそれは実現難しいと言えるかどうかがその仕事を行う上での技量ともいうべきものであろう。それがあるか否かで春先の売り上げは変動するし、リピーターの多さにも影響する。また、飛び込みで来店したお客様への即応力なども春先は問われる。何も情報の無い状態で如何にお客様の要望する者に適合するもの、すべての条件をクリアは出来ないがそれに準ずるもの、ご要望するものではないが接客している際の会話などから条件希望をくみ取ったうえで敢えてお勧めする物件などを出せるかどうかも問われてくる。もちろんそれらの上手い提案が出来なければお客様は、申し込みはしてくれないし、他の不動産業者の門戸をたたくこととなるだろう。如何に上手くお客様との会話から情報をくみ取り、頭の中でパズルを組み立てるように条件を組み立てて、ご提案ができるかどうかが大きく問われてくるのである。営業であるため100%の成功率などは現実的な数字ではない。しかしながらそれに近づけるための知識保有と努力をしているかどうかが明暗を分ける。
 平成30年の繁忙期は終わりを告げたが、思い返してみると後半に一気に仕事が舞い込み複数の案件を同時に進行させるという煩雑さの中でただひたすら動き回っていたような気がする。ひたすら動き回って、出した結果がこの3月4月の売り上げに跳ね返る。すべてのものが満足のいく結果であったとは思わない。ただそこに至るまでに努力をしたかしないかで大きく結果は変わるのではないだろうか。技量が無くとも努力をした者には結果は遅くともついてくる。ぼんやり過ごしたものには残るものは何もない。私はいつもお客さまへ、自分が提供できる知識・技量を惜しみなくご提案できるようにと勉強をするようにしている。不動産のこと、社会のこと、建築のこと、土木のこと、不動産に関連するものは本当に多いのである。少しずつでもいいからより高度なサービスを提供できるように、今後も精進したいと思う。