社員レポート


営業部 草野 裕樹

1月レポート

 色というものは不思議なものである。赤、青、白、黄色・・・さまざまな色がある中で、その色には意味があり、そして適所というものが存在する。例えば一時問題になった、閑静な住宅街の中に派手な色彩をあしらった住宅を一戸建築して近隣住民と大揉めになった案件。人には正当な権利があれば、公序良俗に反しない限り自由に居住する権利が付与される。つまり「衣食住」に関する権利は保護されているということになる。しかしあまりに独創的な、もしくは斬新なカラー、模様はときに受け入れる側にとっては「毒」として取られてしまうこともある。それ単品であれば「斬新」かつ「独創的」、そして人の目を引く煌びやかさという点で人気を博するだろう。しかし「閑静な」住宅街にはその煌びやかさは、簡単に言うと不要なのである。そうしたところから、「閑静な」色の中に「斬新な」「独創的な」色彩は適さないということが言えるだろう。
 また煌びやかなネオンが飛び交う歓楽街の中に、ひっそりと落ち着いた雰囲気の低層庭付き一戸建てなどがあっても「色」としては不向きであって、周辺との調和が取れない。先ほどの話とは全くの真逆であっても結果は同じように、調和性が無くおかしなアクセント、もしくは不協和音としかならないのである。
 一方で、色は人に癒しを与える効果も持っている。カラーセラピーなどはその一例である。もちろん色そのもので病気が治ったり、快方に向かったりという医学的な効能は無い。しかし色を目にしたり触れたりすることで人間の体がもつ自然治癒力に影響を与えたり、色彩を利用して温かみを持たせたりすることで補助的な効果を得ようとするようなものもある。実際、病院の個室などで灰色や黒などの色彩を多く使えば、どう見ても健康になれそうな雰囲気ではなくなるだろう。家の中が黒と白のストライプだったら、あまり住みやすそうな雰囲気であったり暖かそうな雰囲気には遠いのではないだろうか。様々な色彩の持つ特徴をうまく組み合わせて配置することが相乗効果を発揮し良い方向、良い雰囲気などを醸し出していくのであろう。
 この色については不動産にも大きな影響があり、色の配置を間違えれば良いものも駄作に変わる。逆を言えば大したことのないものも配色に工夫をすれば良いものに見えてくるということなのである。壁の色、床の色、模様、見え方など捉え方は様々である。それらをうまく組み合わせて一つの作品を作り上げるのである。色の見方・捉え方は性別、年齢によっても変わってくるのでそれらを意識した知識が必要なる。今後の不動産業界は必ずモノ余りになるため、それらの知識なども学んでいこうと考えている。