社員レポート


営業部 草野 裕樹

4月レポート

 今年も繁忙期があっという間に過ぎ去った。札幌における繁忙期は1月中旬から3月中旬までであるが、今年は雪も多く、低温な日も続いたので出足はいつもより乱調気味であったように思う。お客様が来る日はどっと押し寄せ一日に何件とお申し込みを頂戴することも珍しくなかった。しかし全くお客様のこない日は本当に繁忙期であるのか、他店舗を除いてみようかと思うくらい人足が伸びなかった。4月に入りふたを開けてみて、結果どうだったというと全くの例年通り。少なくもなく、多くもない。結局帳尻があっていたということだろうか。
 しかし今年は少し違う面も見受けられた。例年であれば学生における部屋探しが、多少高額なものや大き目のものなどもお申し込みを頂戴するのだが今年は全体を見回しても少ない。というようりも、ない。お家賃帯は割安なものから決まっていき、少しでも割高感のあるものはお申し込みにならないような、そんな流れが形成されていたと思う。実際お申し込みになっている家賃帯は昨年度と比較すると平均して3,000円程度安いものが主流でお申し込みとなっており、去年より割高なものは今年に関してはお申し込みを頂戴していない。申込件数は昨年度と比較すると-2なので件数自体は大差ない。差が出ているのはお申し込みになる家賃帯ということになる。
 では何が起きているのか?私が思うに、現在の景気の不透明感が徐々に強まってきているのではないかと推測する。特に賃貸で部屋を借りる際は支払いが長期となるため、現在よりも中長期的な支払いと資金ストックを考えながら選定をすると思うのである。そのような中で少しでも割安感のあるもの、自分の思い描く肖像の中で、少しそれにたりないが、大体は満たして家賃が安いものなど、往々に安さを追い求めるような展開が見られたのではないかと思う。今はそれらを引き渡し、順次入居をしていただいている状態であるが、入居された方々からはほぼ満足である旨のお話を頂戴する。その時の会話は結構忘れないでいるものである。
 割安感のある部屋は内装や設備のメンテナンスをやや抑え気味な傾向があるため、今はそれの対応にもあたっているが、それらの対応を見ていてもやはり「割安感の裏には何かある」とういうのが垣間見える。選んで正解、住んで正解、管理会社も正解だったと言われるようなそんな仕事を引き続きしていきたいと思う。とりあえず、仕事が集中して体重の減った繁忙期であった。