社員レポート


営業部 草野 裕樹

12月月報(12/13)

 私が不動産業界に入ったころは、毎年年末は属性のあまり良くない人が部屋を探しに来たりするから注意が必要であるとか、慌てて探している人がいたら充分警戒をしなければならないと当時の上司から教わったことを今でも覚えている。それを今でも実践しているか否かは別として、部屋探しなどを支給という内容で探している人については今でも警戒心を心のどこかにおいて対応している自分がいる。それは疑ってかかるとか、相手に疑念を抱きつつ強張った表情で接客するといったものではなく、もしかしたら○○かもしれない、ひょっとしたら○○ではないだろうかといった小さな推測を心におく事で自分なりの転ばぬ先の杖にしているのである。何も無ければもちろん何事もない。しかし何かあってからでは取り返しがつかなくなることもあるため警戒は怠らないということである。

 また不動産という商品は賃貸にしても売買にしても大きなお金が動くのは言うまでもなく、そのお金を預かったり、送金したり、受領したりという直接接する立場にある。今日も売買の契約で大きなお金を手付金としてお客様よりお預かりしたが、これはお客様との信頼関係があり、充分なコミュニケーションがとれているからこそ出来ることなのであると思う。どんな人でも知らない人に大金を預けるのは避けたいと思うに違いないが、どうしても預ける必要性がある時はそれに従わざるをえなくなる。しかし相手が信用できずコミュニケーションがうまく疎通できていなければそれはやはりうまくいかないであろう。相手方に警戒心を過剰に持たせるのは取引としては失敗であり、仕事としても評価は落第点であろう。仕事の中に警戒心は絶対的に必要であり、怠れば大きな代償となって返ってくることもある。ただし持ち過ぎても前には進まないばかりか険悪になり後退することもあろう。

 人と人との間に入って仲介する、持っているものを販売するという行為は警戒心のバランスが重要であり、相手に警戒しているのが分かってしまうと相手も自分を警戒し、その姿を見て自らもますます警戒を行うようになってしまう。そうならないように自分の中で暗に警戒をしつつ、相手にそうは思わせないようにするのが重要なのである。警戒を怠り慢心せず、こまめにコミュニケーションをとることが比較的安定した、かつ、売るほうも買うほうも、中に入る人間も笑顔で物事を進められるのではないだろうか。不動産は一件一件が大きな取引である。その取引が失敗すれば、相手方に大きな損害と消せないダメージを残してしまうこともあるのである。そうならないように間に入る仲介業者は常時ある程度の警戒を怠ってはいけないのである。