社員レポート


遠藤

心に咲くサクラ(5/9)

 札幌の桜の開花予想は5月1日ということでしたが、気温は上がらず、あいにくのお天気のままゴールデンウィークへ突入してしまいました。
円山動物園をはじめ主力の行楽地はどこも予想人出は半減し、アウトレットモールなどの屋内商業施設へ人が流れたため、周辺道路は渋滞していました。

 管理オーナーとユニットバス内の劣化のことでメールをやりとりしていた頃、そのオーナーが住む東京ではちょうど桜が満開でした。
こちらから状況報告や見積書を送信すると、リターンメールに暖かい東京の様子が追伸にあり、うらやましくも心がなごむ一時でした。
懸案のユニットバスは築26年のファミリータイプマンション。
浴室に鏡と一体になったシャンプーなどを置くための棚がついており、その一部が劣化のためかなり破損してしまい、放っておくと浸水して下地も痛めてしまう状況。型番からメーカーに確認すると、収納棚だけを交換できる可能性はなくはないけれどリスクが大きいので...と歯切れが悪い回答でした。

 つまり、破損個所を含めた棚ごと修理するには天井パネルや周囲のパネルも破損するおそれがあって、このタイプは部材の供給がないので、もし修理中にそれらを破損すると、ユニットバス本体を交換することになりますのでご了承下さいとのこと。経年劣化と部材確保なしでは、高額な本体交換を選択するしかないのか?どうもメーカーとしては修理工事はやりたくないらしい。
仕方がないので修理でダメならユニットバスごと交換という、シフトつきの見積と現状の報告後はオーナーにご検討願うのみ。

 オーナーは迷うことなく即断即決のメールを返してくれました。
「一か八かまず修理をお願いします、ダメだったら本体交換覚悟しています」
私はオーナーの意向をまず入居者に伝えるべく、ずっとご不便おかけして申し訳ないということ、もし修理してダメな場合は本体交換へすぐに移行できるように手配している旨を連絡して工事実施となりました。
施工日はオーナーも私もハラハラドキドキの一日となりましたが、なんとかリスクを回避して破損部分の収納ユニットだけの交換工事完了。

 懸念から解放され、のんびりゴールデンウィークをお過ごしのオーナーから感謝メールをいただいて、まだ見ぬサクラをみたような思いでした。