社員レポート


草野 裕樹

レポート(2/9)

 札幌は現在多様な需要を抱えている。現在の札幌は日本人だけではなく、多くの人種を抱える大きな都市となっているのである。特に札幌は雪が降るという事で、東南アジアや台湾などからの強い人気があるがその地域の人の流入なども現在増えてきている。また、札幌という街に魅かれて遊びに来たり、冬の期間だけ滞在するために使用するなどの需要も徐々に増えてきている。もちろん日本円と外国通貨のレートは大きく離れているため簡単に購入というわけにはいかないが、相談を受けたり、実際に部屋を見たり、ある程度の現金を持って買う事を前提に来店する姿も多くなってきたと思う。以前であればあまり考えた事が無い光景だと思う。

 ただ、文化の差異と使用方法等に違いや捉え方の違いがあるので、充分な注意と説明が必要であろう。例えば日本においては、玄関ドアは共有部分として自由に取り付けたり模様を他の部屋と異なる仕様にする事は出来ないが外国に行けばそれが可能なお国柄もあるためあらかじめ日本におけるルールや法律も話しておく必要がある。ほかにも音の問題や月々にかかってくる管理費や積立金のこともきちんと説明しておかないと不要なトラブルとなってしまうこともある。特に音の問題は重要で、考え方だけではなく音量の問題や時間帯など細かく説明してあげないと近隣住戸のかたとの摩擦も懸念されかねない。日本が好きで遊びに来るときに自分のセカンドハウスがあったら、どれだけ楽しいかは想像が付く。ただそこに所有しているだけでも満足という人もいるかもしれない。そういった気持を慣習の違いや説明不足で台無しにするのは非常に忍びない。これは買うほうだけの話ではなく、売る側、そして仲介する業者にも重要な話なのである。単に売却するだけの話であれば非常に簡単で、何ら問題など発生はしないが、お互いが異なる文化、異なる思想、そして異なる言語なのである。全ての外国人が完全な日本語をマスターしているという事などあり得ないのである。言葉の壁は非常に厚く、ただ言葉が通じないからというだけでお互い倦厭しがちなものである。そういった中でもルールや約束事は存在し、きちんとしておかなければならないことも必ずある。売買という一つの行為が終わって、そこで全てが完了とはいかないのである。

 外国人といえども所有権を有せば正当な隣人である。外国人だからという理由で疎外されることも許されないし、外国人だからと日本のルールや慣習を無視していい事もない。それらをきちんと教えて、お互いに整った環境の下で楽しく生活できるように道しるべを作るのも、我々不動産業者の役目の一つであると最近知る事が出来たと思う。