社員レポート


佐藤 淳一

雪(2012/12)

 先日エジプトから来た研究員の方とマンスリー契約をしました。雪を見るのは初めてらしく、契約や手続きを一緒にした教授の話では、外の雪景色をずっと眺めていたようです。私達雪国の人は雪を見ると同時に寒さを頭でイメージしてしまうところがあり、雪をある意味厄介者扱いしていますが、雪=寒いという感覚がないからこそ白く綺麗な景色として眺めているのかもしれません。

 子供の頃は雪が降るとなんだか楽しかったのがいつからか雪は降らない方がいいと思うようになってしまいました。思い出すと、子供の頃は雪=寒い・冷たいという経験が少ないからかあまり寒さを気にせず外に出たような気がします。最近はウインタースポーツもしなくなり、寒いとついつい屋内で過ごすことが多いのですが、新鮮な気持ちで雪と接することも大切だなと感じました。

 雪国にいると雪はついつい邪魔者扱いしてしまいますが、雪があることのメリットもたくさんあります。札幌のような大都市で夏場の降水量も決して多い訳でもないのに今まで一度も水不足になったことがないのは山に蓄えられた雪のおかげです。また、スキー場を筆頭に観光でもなくてはならない存在です。今ではすっかり定着したホワイトイルミネーションも観光の閑散期をなんとか盛り上げようと考え出されたイベントのようですが、ほかの都市ではイルミネーションは出来てもホワイトイルミネーションにはなりません。最近では邪魔者の雪を貯蔵し、夏場の冷房、野菜の貯蔵、酒造りに利用するなど雪の活用方法もいろいろと考えられ実用化されています。

 札幌のような雪国で人口が200万人近い都市は世界を見ても例がないという方もいらっしゃいましたが、雪がこれだけ降って経済発展には大きな妨げになる存在にもかかわらず、なんだかんだ雪と共存しながら今日に至っているのでしょう。個人的には道路の除雪の技術が画期的に進歩して雪山のない除雪ができないものかといつも考えてしまいます。