社員レポート


遠藤

「外国人のお客様」(2012/02)

Is there anything I can do for you? 

何か私にできることはありませんか?というのは好きな英語表現のひとつです。

 当社のお客様には短期契約から長期ユースまで、幅広く外国人の方の利用があります。毎月家賃催促の電話をかけることが多いオーストラリア人の入居者には、やんわりと時候の挨拶やら前述の言葉を織りまぜながら、「もしかして、家賃はもうお振込み済みですよね」というニュアンスで話をすすめていくのがポイントです。実は彼が払うべきものは家賃・共益費といった固定費のほかに水道料や灯油代といった変動するものを合わせて、当社の請求書が届いてから、いちいちATM等で支払わなければならないので自動振替が利用できず、日本人でもかなり面倒なシステムとなっているわけです。そこで、「請求書はご覧になりましたか?」「毎日寒いですね」「請求書が見当たらなければ金額をいいましょうか?」といった展開になることが多いのです。

 先日、2年間の札幌生活にピリオドを打って、ヨーロッパへ帰国したファミリーも契約時から退去立会まで心温まるエピソードがたくさんありました。内覧の際には、「水道料や電気・ガス代は月平均いくらかかりますか?」「ゴミはどこに出すのですか」等々の質問に、慣れない土地での生活に対する不安が伝わってきたものです。入居後は電気使用量の検針票を請求書と勘違いして、どうしたらよいかわからず来店するなど日常的で、妻の仕事の都合で来札したパートナーの方が「日本語が話せなくてもできる仕事はないか?ペンキ塗りでも皿洗いでも何でもやるし...」といった相談にも乗ったものでした。

 台湾から短期滞在でご利用いただいたお客様は、オーナーが部屋に設置した炊飯器が使えなくなり、ネットショッピングで電子レンジ用の炊飯器を購入予定という、のんびりしたオーナーに業を煮やして「今日ご飯が炊けないのは本当に困る」と対応を求めてきました。仕方なく当社社長宅の炊飯器を借りて事なきを得たのでした。

 いずれにしても外国人だからといって特別なことはあまりなく、言葉の壁よりも、人としてのちょっとした心遣いや親身な態度が大切なのだと思います。