社員レポート


マンション管理士 遠藤

管理のつぶやき日記

 通帳を盗まれたので取引口座を新設した入居者がいた。この名義人が家賃自動振替口座の変更をした場合、提携している集金代行業者へデータを送っても請求停止サインが出たままになっており、回避する方法はあるが、今回の請求には間に合わなかった。


 引落しにならない理由を何度も電話で説明したがわかってもらえず、「こちらの不備ですから今回は集金に伺います」ということで現地へ。


 
入居者は72歳の男性で、強烈な被害妄想ワールドの中に生きているようだ。内縁関係の同年代の女性が同居しているが、こちらもまたトンチンカンでお話にならない。


 お客様が高齢ということで、ボランティア精神を発揮して行った自分が甘かった。後悔しても遅いのだが。


 玄関先で内縁の妻より集金には成功したが、入居者本人が「話があるから入れ」と言いだした。断ると、老人は大声でわめきながら近寄ってくる。眼が完璧にすわっている。押し問答の末、あっという間に私の手からお金を取り上げ、領収証も返してくれない。おまけに鍵をかけられ「話を聞くまで帰さない」と監禁状態になってしまった。やれやれ。

 正当なことを話しても全くラチがあかないし、こちらも怒りがこみ上げてきてついに爆発してしまった。女だと思って甘く見ていたのか、私が大声で怒鳴ると眼の色が変わりちょっとひるんだ。


 相手のスキをついてお金を取り返した。鍵を開けて出ようとしたところ、髪の毛を引っつかまれ、もみ合っているうちに床に倒されてしまった。ヒジで受け身をしたが後頭部を打った。老人も一緒に転んでいた。


 ボロボロになって脱出しやっと会社に戻った。老人から怒りの電話が数回きていたとのこと。それにしても集金も命がけだ。日頃から身体を鍛え、護身術も体得しておかなければやっていけない。


 できれば『チャーリーズエンジェル』のように強くなりたい。


 幸い打った頭はたいしたことはなかったが、自慢の黒髪が大分抜けてしまったのがショックだ。